皆さんはじめまして、NDKCOMの西野と申します。
私は2年目SEとして、日々開発業務に取り組んでいます。
2025年3月27日〜28日にハイブリッドで開催された JaSST '25 Tokyo(ソフトウェアテストシンポジウム)に、先輩ら2名と現地参加する機会を得ました。
本稿では参加目的や現地での体験をご紹介し、私が感じた学びや気づきを振り返ります!
JaSST'25Tokyo公式ホームページはこちらです。
https://jasst.jp/tokyo/25-about/
参加目的
今回の参加目的は、大きく4つありました。
- セッション受講による品質技術情報の入手およびそれによる聴講者のスキル向上
- フィードバック情報収集・社外プレゼンスの向上
- スポンサー各社のスポンサーブース見学を通じた、各社のビジネス情報の収集
- ビジネス情報収集、エンゲージメント強化
私は1〜3を主な目的として参加しました。
テスト設計コンテストの成果物の展示
テスト設計コンテストとはNPO法人ASTERが主催しているテスト設計に関するコンテストです。会場の一角には直前に開催されたコンテストの参加チームが作成した資料がブースに掲示されており、自由に閲覧できるようになっていました。
多くの方が訪れ、資料にじっくり目を通しながら、その場でディスカッションする様子も見られ、「学びの場」としての顔を持つJaSSTらしい雰囲気が感じられました。

弊社では、過去に2回「テスト設計コンテスト」へ参加いたしました。
参加した際のレポートや学びについては、次の記事にてご紹介しています。
ぜひご覧ください!
聴講セッションとワークショップ参加レポート
今回、メインのカンファレンス本会(27日・28日)の前日に開催されたDay0のワークショップにも参加しました。
実践的な形式で進行されるワークショップでは、普段の業務とは少し違った視点から物事を考える機会があり、新鮮かつ非常に刺激的でした。
特に、グループワーク形式でのディスカッションを通じて、他社の取り組みや考え方に触れられたのは貴重でした。
本会期中も含め、3日間で計14のセッションに参加。
多彩なテーマのセッションがありましたが、どれも内容が濃く、あっという間の時間でした。
Day0ワークショップ「実践!ソフトウェアテストの第一歩」
マインドマップはソフトウェアテストにおいて、テスト分析やテスト設計でよく利用される技法です。
ワークショップでは、マインドマップを作成することで、テスト対象への理解を深めるプロセスを体験することができました。頭の中で考えていることを視覚的に整理することで、漠然としていた情報が明確になり、全体像を把握しやすくなることを改めて実感しました。
また、作成したマインドマップを他の参加者と共有し、説明を交えながら意見交換を行うことで、自分にはなかった視点や、異なる分類方法に触れることができました。こうした多様な視点を取り入れることで、より豊かで精度の高いマインドマップが出来上がると感じました。複数人で協力して一つのマインドマップを作成することには、大きな価値があると考えます。
実際の業務においても、テスト仕様書を作成する前の段階で、開発チームと共にマインドマップを作成し、成果物の機能・性能・価値について再認識することが、以降のレビュー活動に良い影響を与えるのではないかと考えています。
そのため、今回のワークショップのような内容を取り入れた社内勉強会を実施することで、チーム全体の理解力向上やコミュニケーションの活性化にもつながるのではないかと感じています。今後の業務に活かしていけるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。

B2 )組込みソフトウェアテスト自動化ツールの開発者が考えるテスト自動化の課題と対策
本セッションを通じて、自動化テストの効果や導入方法について、多くの実践的な知識を得ることができました。中でも特に印象的だったのは、「Small Start」のアプローチを用いた事例です。
ICカードの読み込み機器のテストにおいて、最小限の機能に絞ったことで、それまで約1.5人月かかっていたテスト作業が、わずか10日程度で完了したという実例が紹介されました。限られた範囲からスタートすることで、スピーディかつ効果的に自動化を進めることができる点に、大きな可能性を感じました。
また、自動化テストはすべてを自動で完結させるのではなく、手動と自動を組み合わせる「ハイブリッド」の形が効果的であるということも印象的でした。たとえば、エビデンスの収集は自動化し、その結果の判断は人間が行うなど、役割を分担することで、より現実的かつ高効率なテスト運用が可能になると理解しました。
本セッションを受け、自動化テストへの興味がさらに高まりました。まずは自分自身で学習を進めながら、簡単なコードを対象にしたテスト自動化にチャレンジしてみたいと考えています。将来的にはチーム全体での導入を目指して、一歩ずつ取り組んでいきたいと思います。
C5 )チームで自信を持つためにアウトプットに触れて対話する機会を増やす
本セッションを通じて、今後の業務において実践すべきことや、目指すべきチームの将来像について深く考えるきっかけを得ることができました。
「チームの意見は一致しているように見えるが、最終的な方向性がずれてしまう」「開発した機能に対してどこか不安が残るため、念のためにテストを実施する」といった課題は、まさに最近の業務で自分が強く感じていたことでした。そのような状況を解決するための具体的な取り組みが紹介され、とても参考になりました。
特に印象に残ったのは、チーム全員で製品やドキュメントに積極的に触れ、認識や価値観を共有するための対話の場を増やすことの重要性です。日々のやり取りの中で意見のすり合わせを行うことで、チーム全体の方向性をそろえることができると再認識しました。
また、その対話をより効果的にするためには、単に意見を述べ合うだけでなく、問題解決や価値観の共有に焦点を当てた質問を行うことが大切であると学びました。これには、対人スキル、特にコミュニケーション能力の向上が欠かせないと感じています。
今後はまず、レビューやディスカッションの場において、「相手の考えをどう引き出すか」を意識して臨んでいきたいと思います。単なる情報のやり取りではなく、相互理解を深めるための“対話”を積み重ねていくことで、より強いチームづくりにつなげていきたいと考えています。
感想・学びのまとめ
今回参加した JaSST '25 Tokyo を通して、強く感じたのは、
「AI」「自動化」「アジャイル」 というキーワードが今のソフトウェアテストの中心テーマになっているということです。
特に「AI」や「自動化」は、業務の効率化や品質向上において、もはや欠かせないツールになりつつあります。
ただし、どんなに便利な技術であっても、最終的な判断を下すのはあくまでも“人間”。
知識や判断力がなければ、かえってミスを生む可能性もあります。
だからこそ、私たち一人ひとりが、
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新しい技術に正しく向き合う
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目的に応じて使いこなす
-
技術の進化を恐れず、好奇心と柔軟性を持って学び続ける
これらの大切さを、改めて実感しました。
今回の参加を通じて得た知識や気づきを、日々の業務の中で少しずつ形にしていけるよう、これからも積極的にチャレンジしていきたいと思います!
他にもJaSST '25 Tokyoに参加したメンバーのブログがありますので、ぜひこちらもご覧ください!