こんにちは、NDKCOMの笹野です。
この度初めてブログ記事を執筆させていただき、ブロガーとしての第一歩を踏み出しました。記念すべき1本目は、JaSST’25 Tokyo参加レポートをお届けします。
2025年3月、ソフトウェアテスト界のビッグイベント「JaSST’25 Tokyo」に参加してきました!
JaSSTとは?
JaSST(Japan Symposium on Software Testing)は、ソフトウェアテストのプロフェッショナルたちが全国から集まり、品質保証の未来について真剣に語り合うイベントです。
オフライン・オンライン合わせて、3日間で約2,000名が参加したとのことです。
公式サイトでは、当日の動画視聴や資料のダウンロードが可能なセッションもあります。興味のあるセッションがありましたら、ぜひご確認ください!
【JaSST'25 Tokyo 公式サイト】
https://jasst.jp/tokyo/25-about/
他にもJaSST '25 Tokyoに参加したメンバーのブログがありますので、ぜひこちらもご覧ください。
また、昨年も弊社の社員が JaSST'24 Kyushu に参加しており、その様子をブログで報告しています。
以下のリンクからご覧いただけますので、ぜひ併せてお読みください。
私は以前参加したテスト設計コンテストの成果物をJaSST'25 Tokyoの会場に展示いただけるとのことで、それがきっかけで今回の参加が実現しました。
そんなこんなで会場到着。
「!!!!!」
会場のTODAホール&カンファレンス東京は超高層ビルでした!
私の地元・長崎ではまず見かけない高さで、思わず「おおっ…!」と声が出そうになりました。
しかし、騒いでしまうと田舎者だとバレてしまうので、ぐっと堪えてクールに入場。

会場では、写真のようにテスト設計コンテストの成果物が掲示されており、多くの方々にご覧いただくことができました。

3日間で数多くのセッションを聴講いたしましたので、その中でも特に印象に残ったセッションを2つ共有させていただきます。
AIによるソフトウェア品質保証の現在地点とこれから
このセッションでは、国立情報学研究所の石川冬樹氏とAutify株式会社の皆様による、AIを活用したソフトウェア品質保証に関するパネルディスカッションが行われました。聴講者として、非常に示唆に富んだお話を伺うことができました。
生成AIが持つ大きな可能性として、テスト設計、実行、評価の各プロセスを自動化・支援することが挙げられます。これにより、テストの効率化や品質向上が期待されます。しかし、そこで注意すべき点もあります。
「“E2E(End to End)丸投げ”」は危険だという意見がありました。AIが生成するテストケースが万能ではなく、業務文脈やシステム固有の知識を理解するためには、人間の関与がどうしても必要です。特に曖昧な仕様や不確定要素が絡む場合、AIが正確に判断することは難しく、適切な入力と人によるレビューが欠かせません。
これからは、AIが得意とする部分と不得意な部分を明確に区別し、どの範囲をAIに任せるか、どこで人が判断を下すべきかという線引きがますます重要になってくると強く感じました。このバランスを取ることで、AIを最大限に活用しつつ、人的エラーを防ぐことができるのではないかと思います。
「真の学び」が未来を拓く~成長するエンジニアのマインドセット ~
このセッションは、生産経営研究所の古畑慶次氏による講演でした。
エンジニアに限らず、すべての社会人にとって学びの姿勢を見直す良いきっかけとなる、非常に有意義な内容でした。
「できる」に変えるためには、何度も繰り返すことが不可欠だと改めて実感しました。エンジニアリングにおいて、単に技術を身につけるだけではなく、その過程を通じてスキルを実践し続けることが成長につながります。反復によって身についたスキルが次のステップに進む力となり、最終的には「できる」を「当たり前にできる」へと変化させていくのです。
また、成長の過程では、まず優秀な人の「考え方」を真似ることが重要だと感じました。単に手順を追うだけではなく、なぜその方法を選ぶのか、どのような視点でアプローチするのかを理解し、その考え方を取り入れることで、自分の成長が加速します。この学びのプロセスこそが、エンジニアとしてだけでなく、一人の成長する個人としても重要な要素だと強く感じました。
このセッションを通じて、技術力を高めるためには、ただ学び続けるだけでなく、どのように学び、どのように考えるかが成長のカギであるということに改めて気づくことができました。
このように多くの印象的なセッションを聴講させていただくことが出来ました。
スポンサーブースについて
セッションの合間には、スポンサーブースを回って各企業の方と直接お話しする機会がありました。テスト自動化ツール、品質管理支援など、さまざまな最新サービスや製品情報を知ることができて、とても有意義な時間でした。
また、どのブースの方も気さくに話しかけてくださって、こちらの現場の課題に共感しながら製品の活用事例や導入ポイントなども教えてくださり、リアルな情報が得られたのも印象的でした。
そして、やっぱり楽しみのひとつは各社のノベルティ。
実用的な文房具やオリジナルグッズ、お菓子付きのパンフレットまで、カバンがずっしり重くなるほどの戦利品を手に、満足度の高いブース巡りとなりました。

来年のJaSST’26 Tokyo(2026/3/20)はなんと東京ビッグサイトで開催ということで、さらに熱くなること間違いなしです!
そして、昨年のテスト設計コンテストでは惜しくも準優勝という結果に終わりましたが、私たちチームはこの経験を糧に、さらなるレベルアップを目指しています。
次こそは優勝を目指して、全力で取り組んでいきたいと思います!
今回のイベントを開催・運営してくださった方々、そして登壇いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
素晴らしいセッションやディスカッションを通じて、多くの学びを得ることができました。来年もまた、このような貴重な機会に参加できることを楽しみにしています。
また、最終日のイベント終了後、非公式の情報交換会に参加させていただきました。
皆さん初対面の方々で非常に緊張しましたが、QAの最前線でご活躍されている方々のお話を直接聞くことができ、非常に刺激的で学びの多い時間となりました。
参加できて本当に良かったです。温かく迎えてくださり、ありがとうございました。
私のブログデビュー戦を最後までお読みいただきありがとうございました!
念願の人生初バーガーキングを添えて……
