こんにちは、NDKCOMの水本です。
先日、私は長崎で開催されたTOC(Theory of Constraints:制約理論)のセミナーに参加しました。
この記事は私が参加した中で気になったこと、後から見直したいことを備忘録的に書いていきますので多少(結構?)読みにくくなることをお断りしておきます。
まずはこちらが先日参加したセミナーです
nagasaki-it-engineers.connpass.com
そもそもTOCとは The Goalの作者ゴールドラット博士が提唱した理論で、どのような状況でも「ボトルネック」(「希少リソース」とも言い換えるとよい、とも言われていました)を見つけ、それを解消することで全体のパフォーマンスを向上させることを目指すマネジメント理論です。
TOCについては事前に ザ・ゴール コミック版 を読み、小説版の The Goal を途中まで読んだところでセミナーに参加しました。
(NDKCOM社員の方へ、コミック版は私の机に置いてますので気になる方はお声かけください)
コミック版のほうがよりイメージをつかみやすかったです。
(Goldratt Japanの方はアニメ版もおすすめされていました。)
セミナーは第一部と第二部に分かれており
第一部ではGoldratt Japan CEO 岸良 裕司 様から
様々な事例や実践者の声を交えてTOCのポイントやエッセンスを教えていただきました。
第二部ではTOCの実践者の方の事例・活動報告として
中江 功 様(富士通株式会社)
竹ノ下 知子 様(株式会社AJS)
水野 昇幸 様(システムエンジニアリング)
3名の実践者の方からお話を聞き、TOCというのは大規模プロジェクトのマネジメントからソフトウェアテスト活動、日常生活の課題の整理にも活用できるものだということを学びました。
一番残った言葉というか目指すべきマネージャーとして
マネージャーはPDCAサイクルにおいてCA重視型(評論家型)ではなくPD重視型(伴走型)であるべき、という言葉がありました。
例えば問題が発生した際にCA重視型のマネージャーは現場で陣頭指揮を執って問題を解決に導きます。これは一見優秀なマネージャーに見えるのですが部下は成長しません。
そうではなくPD重視型のマネージャーを目指すべき、ということでした。
CA型はCA(Check、Action)の段階で問題があった際に「対象顧客は?」「影響範囲は?」など取り調べを行いますが、そもそもそれは Plan の段階で定めるべきこと、
PD(Plan、Do)の段階で担当者を支援し、しっかりとプロジェクトを走らせるのがいいマネージャーだということです。
自分の経験や周りで炎上したプロジェクトを振り返ってみるとCA型のマネージャーのよくなかった点を思い出し、自分はPD型のマネージャーになろうと決意しました。
その他メモしたノートの中から後で見返すための言葉を残しておきます。
- 「TOCというのは自然科学と同じ科学理論である」なので誰がやっても必ず同じ結果が出る
- マルチタスクをやめる
- 「やらないこと」を決める
- 個々のばらつきを全体で吸収する
- 会社に自律神経を持たせる
- トップの判断を待っていては遅い、判断を現場にさせる(権限移譲)ではなく、トップの判断基準を明確にして現場に落とす
- 過去は変えられないが未来は変えられる
- プロジェクトマネジメントに必要な3つの質問
- あと何日でできる? → 現場の見積もり力を鍛える
- 問題あるとしたら何? → 現場の予知力を鍛える
- 何か助けられることはありますか? → 現場の考える力を鍛える
これ以外の内容については冒頭の connpass のページに開催レポートもUPされていますので気になる方はご確認ください。
今回のイベントを主催した 長崎IT技術者会(NaITE) では今後もTOCやソフトウェア品質技術・ソフトウェア開発技術に関するイベントなどを開催予定とのことです。
興味のある方は今後もNaITEの活動に注目してみてください。